左右むきの絵カード5枚からなる単純・複雑の5配列をモデルとして提示し再生を求めたところ、で単純な配列、6-9歳で複雑な配列の成績の向上が見られた。また、9歳児の大半は記銘中にむきの系列化や各むきの絵の位置の言語化を行ったが、就学前児の多くはむきを個別に表現するだけであった。以上より、児童期中期までにむきと位置を統合する洗練された記銘方略を自ら産出する能力が発達すると結論した。