平安時代の史料に出てくる陰陽道の祭祀と晴明との関係について、反閇・泰山府君祭・玄宮北極祭・呪詛祓・五帝祭などを取り上げて、とくに晴明によって新しく創出された側面について分析した。また「いざなぎ流」が近世の民間陰陽師のうち、土御門系の陰陽師とは異質な「博士」の系譜にあることを明らかにした。