明治初期以来続く芸術教育論思潮と相関関係を持った、大正生命主義、ニーチェ思想の受容、白樺派美術批評、大正教養派などが、小林秀雄の批評思想の形成過程に影響を与えた経緯を探る。それにより、小林の批評の独自性が何に由来するか明らかにする。