論文

基本情報

氏名 有田 和臣
氏名(カナ) アリタ カズオミ
氏名(英語) ARITA kazuomi

タイトル

小林秀雄の「現象学的還元」:『本居宣長』執筆前夜のフッサール受容

著者

有田和臣

単著・共著の別

単著

誌名

京都語文

出版社

佛教大学国語国文学会

全巻

 

総ページ数

190

 

29

開始ページ

163

終了ページ

182

出版年月

2021/11

査読の有無

有り

招待の有無

無し

記述言語

日本語

掲載区分

国内

掲載種別

研究論文(学術雑誌)

ISSN

1342-4254

ID:DOI

 

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概要

哲学者としての初期ルドルフ・シュタイナーによる「純粋経験」概念が、フッサールによる「現象学的還元」の概念に影響を与え、その原型となった可能性が高く、しかもフッサール「現象学」において展開される認識論は、随所でシュタイナーのそれへの詳細な注釈としての様相を呈している。そうした事例を追いつつ、『考へるヒント』・『考へるヒント2』周辺の小林秀雄の著作が、シュタイナーの純粋経験概念をなぞりつつも、フッサールがそれを注釈的に受容した箇所をも踏襲し、批評において「現象学的還元」を行おうとする側面をもつものであった事実を検証する。これが『本居宣長』執筆の要因にもなったと考えられる。以上の調査結果を、小林の批評のありかたが、西洋思想史に立脚して、その新しい局面を開こうと目論んだものであった事実を裏付けるための基礎作業として提出したい。

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