片上伸による文芸教育論をはじめとする大正期芸術教育論、大正生命主義(大正神秘主義)、和辻哲郎によるニーチェ論、小林秀雄の初期批評、以上四者に共通して見られる「生命」をキーワードとする論調を検討し、これらが相互に影響関係を持っている事実を明らかにした。