キーワード:調査方法論、質問の順序効果、位置の効果、位置と質問の交互作用効果
過去の研究によれば、調査票調査で複数の対象を評価させるとき、様々な質問の順序効果が生じる。本稿は、そうした種々の効果を、検定方法や対象の評価方法に関わる統計学的な観点から類型化し、各類型の特徴を明らかにした。最も単純な2個の質問に2個の選択肢がついたケースを検討した結果、種々の効果は「位置の効果」「位置と質問の交互作用効果」に大別でき、位置の効果はMainlandとGartの、位置と質問の交互作用効果はHillsとArmita