キーワード:社会調査法 第2種測定 単数選択法 評価の相関 評価の散布度
本稿は、第2種測定法としての単数選択法の問題点を、評価の相関および散布度という概念を用い、最も基本的な3個の選択肢から1個を選ぶ場合について、主にコンピュータでの数値実験により明らかにした。その結果、他の条件を一定とすると、3個のうち2個の評価間の相関係数が大きくなると残り1個の選択割合が上昇すること、3個のうち1個の評価の標準偏差が大きくなると、その1個の選択割合が上昇することが明らかになった。また、以上の結果の調査方法論に対す