キーワード:世論調査、住民投票、意見のセット、分離可能性、質問の順序効果
本稿は、世論調査で、多くの人々が高く評価する「政策のセット」を明らかにするには、どんな質問・集計方法が妥当なのかを、住民投票の方法論を援用しつつ検討した。その結果、①個々の政策への賛否を単純集計する方法、②同様のデータをクロス集計する方法の限界が明らかにされ、対案として、特に関連の深い2~3個の政策に関する賛否の全組み合わせを回答者に提示し、それらを比較評価させる諸方法が対案として示された。最後に、調査方法論一般に対して本稿の結論