総定数の増減による1票の重みの平等性が変化が、(1)配分方式として除数5方式のいずれかを一貫して採用する、(2)異なる選挙区間で1票の重みが完全一致することはない、という前提の下に検討された。その結果、①最大較差(1票の重みの最大値/最小値)が2倍を超えるとき、定数減は、より不平等な配分を生み出すことはあれ、より平等な配分をもたらすことは決してないこと、また②最大較差が2倍以下ならば、定数減によって、より平等な配分が実現することがあり、このとき、1票の重みの平等化と、人数規模の小さな議会を求めることは矛盾なく両立することが明らかにされた。