1票の重みの不平等度をローレンツ曲線によって評価する方法が示された。そして、この方法は、全人口・全有権者を対象とした不平等度を評価できるだけでなく、ローレンツ優越の概念によって、相対的測度と呼ばれる様々な不平等指標(ジニ係数、MLD、タイル測度、変動係数等)の判断の最大公約数をとることができ、1票の不平等度を幅広い観点から評価できるということが、実例(参議院における過去の選挙制度改革の評価)および仮想例を通じて示された。