キーワード:大学生、進路決定、予期的社会化、社会ネットワーク、追跡調査 4年で進路決定・卒業する学生とその他の学生との分化を生み出す要因を探るため、社会化論と社会ネットワーク論に依拠した仮説をたて、ある私大の社会学科3回生(調査終了時は4回生)全員に対する追跡調査のデータを分析した。その結果、3回生4月時点で①将来志向の価値観、②学科内における豊富な友人ネットワーク、③年長者との広範囲な進路相談ネットワークを有する学生ほど、4年で進路決定・卒業しやすいことが示された。