キーワード:社会調査法、ネットワークサイズ、再テスト安定性、キャリーオーバー効果 社会ネットワークのサイズを測定する際の二つの方法の再テスト安定性を比較した。従来、名簿を使う認知法はデータの質が良いとされ、簡便な人数推定法はデータの質が疑問視されてきた。しかし大学生に対する反復測定実験のデータによれば、キャリーオーバー効果を考慮すると、意外にも人数推定法の安定性の方が高く評価された。最後に、この知見の社会調査論一般における含意が論じられた。