量的社会調査において測定行為が後の測定結果に及ぼす影響(反応性)とその含意について、主に測定の信頼性・妥当性評価との関連で明らかにした。信頼性・妥当性の評価枠組みの多くは反応性の無い反復測定を前提とする点に矛盾がある。本研究は、内的一貫性と予測妥当性に対する反応性の影響を示唆する幾つかの先行研究を再検討し、独自に追試を行うことによって、内的一貫性と予測妥当性が自己発生することを明らかにした。