キーワード:社会調査法、第2種測定、社会的選択、社会的決定
社会的選択理論に基づく投票研究の方法・知見を活用して、第2種測定を行う調査票調査の新たな方法論を展開した。このアプローチの特色は、敢えて理想的な回答者を想定することによって、質問・回答・集計方式に内在する原理的な問題点に焦点を絞りこむことにある。さらに本稿は、選択肢の部分的削除・追加による結果の不安定性を基準に、各種の調査法の信頼性を評価する分析を行って、本アプローチの有効性を例示するとともに、評定法の研究がこのアプローチの今後の発展にとっての