シュレースヴィヒ・ホルシュタイン蜂起とドイツ帝国成立という大変動を背景として、ナショナリズム育んでいったカール・ラートゲンは、グナイストシュモラーの紹介で渡日を決意する。彼は、英米自由主義を排斥しようとする日本政府との間に緊張関係を生じさせながら、ドイツ歴史学派の思想を日本に移植しようと尽力する。