今回の報告は、前回の報告(「毛沢東思想学院について」2016年06月10日)の内容を踏まえて、『自叙伝』と『未完の旅路』を中心にして、河上肇と大塚有章二人の関係を検証し、大塚有章の人物像に迫ろうとするところに重点を置いて調べたものである。 内容構成は以下の酔うものである。 1.『自叙伝』と『未完の旅路』の完成時期 2.『自叙伝』における大塚有章 3.「手と足」、「杖」――大塚有章の役割 4.対話の対象としての大塚有章 5.ほかの「対話」となる話題 6.「和歌山」と「新たなる旅」