いわゆる<竹内魯迅>はどのようなものかについて論ずもので、(中国にとって)<竹内魯迅>の異質性、(学問的でないといわれる)<竹内魯迅>の学問的基盤、<ドレイの文学>を三つのサブタイトルに分けて、竹内好の魯迅論の本質は主体性の強調、奴隷精神の反対、近代欧州追随への反省にあると指摘した。