キーワード:「食人」;魯迅;「狂人日記」;神田孝平;芳賀矢一
『明治時代の〈食人〉言説と魯迅の「狂人日記」』の中国語翻訳。『佛教大学文学部論集』第96号、2012年3月、pp.103-126。本論は魯迅「狂人日記」の「食人」というイメージの創出について研究するもので、明治時代における「食人」言説が「狂人日記」のモチーフにある種の「母題」というべきものを提供したのではないかと考える。この観点を確証するために、主に二つの仕事に取りかかった。一つは明治以来の「食人」言説について全面的に調査・整理し、モースから