隋の彦琮(557-610)は隋の仁寿年間の仏舎利頒布の遣使に任命され、インドやマレー半島からもたらされた仏典を漢訳し、35部の著作を残すほどの活躍で、南北朝末期から隋にかけて国家仏教を牽引した。ところが没後から現在に至るまでの約1400年間、その功績は中国仏教史の中に埋没し、名前すらも忘れられてしまった。そこで彦琮の功績を紹介し偉業を顕彰した。