道綽の『安楽集』第4大門にはインド中国の浄土教の系譜が「六大徳」として立てられている。その第六大徳が「斉朝上統」である。これについて法然は『逆修説法』『選択集』において「法上」であると特定したが、本稿では諸資料からこれを新たに「曇延」であることを論証した。