仏典がインド・西域言語の原典から漢語に訳される際、最も注意されるべきことは、その語義内容の正確な転換である。それは東晋の道安から宋の賛寧にいたるまで修正加上されてきた漢訳体例に定められていることである。一方で形式上の転換には限界がある。たとえ原典で韻文であっても、漢訳された後もなお韻文であることは難しい。しかし一部の漢訳者はそれを実現したこれは語義(内面)と形式(外面)を転換しえたことを意味する。