中唐の法照禅師は善導後身ともいわれるように、浄土教礼讃方面において後世の中国や日本に大きな影響を残している。その著作の『五会念仏法事讃』を資料として、その通俗的・大衆的なることを音韻学と詩文学の方面から論じ、あわせて、法照関係の新出資料の紹介を行った。