キーワード:偈頌、韻文、玉耶経、玉耶女経 本経はわずかに1,500字にも満たない短経であり、給孤独長者とその息子の嫁である玉耶が登場する物語である。その経文はすべて長行(散文)で漢訳されており、偈頌(韻文)は存在しない。しかし、丹念に調べると長行の中に韻文が隠されていることが判明した。本稿では、この不可解な韻文をめぐる諸問題を解明した。