キーワード:義山、『選択本願念仏集』、宗学 宗典『選択集』に限定して、義山良照の浄土宗学論の一側面を明らかにした。義山によって元禄九年に印行された新彫『選択集』に見られる改訂、つまり義山によるテキスト批判をもってその宗学的態度を検討した。ただし、それに先立って、二祖聖光の視点についても『徹選択集』を通して瞥見することで、対峙する義山の視点をより明確にする。