キーワード:没理想論争、森鴎外、ハルトマン、シュヴェーグラー、無意識の哲学 鴎外がハルトマンの思想にひかれたのは『無意識の哲学』に反ダーウィニズムの発想を読みとったからだとされているが、滞独時には鴎外は本書をひもといていない。ではなぜ鴎外はハルトマンを選んだか?それはシューヴェグラー著『西洋哲学史』で紹介されている現象世界に本質があらわれているとするハルトマンの考えた谷勇男共感したからだと考えられる。