第5章「意識と文化」第3節「ミード」で、シカゴ学派成立の歴史的背景とG.H.ミードの行動主義の基礎概念を概説した。また、自我と社会的世界とが相互に影響しあう関係にあることから、異質な他者の態度を取得した自我が、社会状況を変える可能性があることを指摘した。日本の課題は、社会の成員それぞれが異質であることを自覚して、「日本人」としての自我を獲得することである。