長浜市のインタビュー調査と質問紙調査を基にして、日系ブラジル人の視点から、(1)出稼ぎに来る経済状況、(2)出稼ぎ労働のルート、(3)出稼ぎ労働の継続動機を考察した。日系人は国籍、日本語能力、年齢、性別、適性、技能等に応じて細分化されており、各人が自分の条件にあった転職先を求めて頻繁に転居している。ただし、生活の本拠地を母国から日本に移した者は、日本の地域社会に成員として定住する傾向が出てきた。