ミードはルネッサンス以降の哲学史、科学史を批判的に検討することによって、哲学や科学にみられる抽象概念が、その時々の社会のひとびとの世界観を反映していることを示した。また、彼はトライアル・アンド・エラーの問題解決方法を洗練させて実験科学の方法を構想し、この実験科学の方法が自然科学と社会科学の方法論的統合の基礎となりえることを示した。