合理主義が自然の秩序を前提にして現実のカオス状態を考察してきたのに対して、プラグマティズムは社会秩序を考察する際に所与のシステマティックな構造を前提にしない。ミードは自然の無規定性から現実の社会秩序が形成される過程を諸個人の相互作用の過程から説明している。社会構造の実在性は、諸個人の社会的自我の創発と精神の働きに依存し、最終的には諸個人の社会的行為が進行するか否かで検証される。