『米澤弘安日記』を資料として大正期の地方都市金沢で同窓生が果たす役割を分析した。地域社会の構成は性別、年齢、職業等を同じくする者が集団の核となっており、異質な者との相互行為は回避される傾向がある。集団の閉鎖性は地域社会の特徴であり、集団が開放的になる条件は揃っていない。