G.H.ミードの時間論を応用して歴史研究の方法に社会学の視点を取り入れることを試みた。 歴史構成の主体は個人であることから、歴史上の人物の視点から歴史を記述する必要がある。 社会学では偉人・賢人などよりも一般の人々の視点を取り入れる傾向がある。 庶民の視点を歴史に取り入れるときの注意点と意義について考察する。 また、庶民が制作する生産物が歴史構成の基盤になっていることをミードの時間論から検討した。