「ジョージ・H・ミードとシカゴ学派社会学」で、パークやトマスなど初期シカゴ学派社会学者との、実践的関心の共有と、社会調査の方法としての理論構築の共通性を指摘した。ミードは調査方法として、他者観察における直接的経験を重視し、また、多様な人種や民族の中にあって、道徳的秩序の相対性を主張した。ミードの影響もあって、1920年代にシカゴ学派社会学は教条的な社会改良の学問から科学としての社会学に移行した。研究代表者:京都工芸繊維大学教授 中野正大