キーワード:日系ブラジル人、出稼ぎ、「意図せざる結果」、共生 1990年以降の日系ブラジル人出稼ぎ者の就労ルートと形態について概観し、そこから帰結する生活実態の現状と今後の課題を考察した。滋賀県長浜市における調査を基にして、日系ブラジル人が今後、家族とともに定住化する傾向もあり、その場合の、地域における日本人との共生のあり方と可能性を検討した。経済、教育、行政の各システムにおいて、「外国人労働者」を「外国籍市民・外国籍住民」として位置付けることが課題になる。