初期シカゴ社会学のモノグラフ研究の方法とミード理論が整合していることを示し、質的データの解釈に「他者の態度取得」や「一般化された他者の態度」など、ミードの理論が直接応用可能であることを示した。ミードは今日の現象学的研究や臨床心理学と同じく主観的データの意義を認めていた。ただし、主観的データを分析、解釈する方法として内観法を用いず、社会的・歴史的条件に主観的データを位置付けることを重視した。研究代表者中野正大