本研究は、青少年はいつ、どのような要因が絡まりあったときに生きづらくなるのか?を解明することを目的とする。「生きづらさ」についての研究は、これまで何らかの障害を抱え た人の「生きづらさ」や貧困状態にある人の「生きづらさ」など、個別のテーマに留まって おり、「生きづらさ」の中身を時間軸に沿って、具体的かつ総合的に解明しようとした研究は管見の限りない。本研究が大規模調査パネルデータを作成して実証的な研究をする学術的意義はそこにある。