原は第1章「日米間における「使い捨てられる若者」の比較」を担当し、社会階層や家庭環境が劣位におかれている若者ほど「使い捨てられる」アメリカに対し、日本では学力の高低に関わらずどのような家庭環境であっても「使い捨てられる若者」が一定数存在することを明らかとしている。(pp.4-31)とりわけ、「使い捨てられる若者」増加の要因として社会変動としてのマクドナルド化、子どもや若者に対するまなざしの変化としてのユースフォビア、親の管理下に置かれる若者としてヘリコプター・ペアレンツ、若者自身のメンタリティの変化として