本学会発表は2つの異なる時系列調査をもとに小学校および中学校におけるネットいじめの「啓発」に着目2つの調査報告をおこなった。①中学校区における小学校と中学校のネットトラブルの発生率の地域差とその発生構造を分析をすること。②1つの中学校で3年間継続的に行ってきたネットいじめに関する啓発にどのような効果がみられるのかの検証である。 結果として①各中学校区のネットいじめの発生率の比較から、一般的な予想に当てはまらない荒れをみせる中学校があり、文化葛藤理論の視点から、中学校では異なる学校文化の衝突から葛藤が生まれ