青少年をとりまく環境は大きく変化している。今回の調査地域では、青少年に限らず、それぞれの年齢層のもつ「文化」に合わせて「連帯意識」を形成しやすい傾向が伺えた。世代間に注目した場合、都市化が進んでも変わらなかった部分に焦点をあてることで、こうした特殊な地域においては、「伝統の保守」という新たな分析フレームを提示することができるのではないだろうか。