本研究では、京都市内に在住する小学生の児童に対してアンケート調査を実施し、子どもたちのネットいじめの実態を精緻に分析するとともに、その元凶ともいわれるケータイ電話利用に関する意識調査も同時に実施した。 結果として、ケータイの利用時間が長いほどネットいじめに遭う危険性が増すことがわかった。また、なかには1日に「6時間以上ケータイを利用する」や、「100通以上のメールをやりとりする」という子どもも存在し、学業や人間関係など日常生活にも支障をきたしているようなケースも散見された。pp.121-125