本論文では、大学生のボランティアが教員採用試験を受験する上で半ば義務となっている現状を指摘し、とりわけ採用担当者による評価や現職教員にどのように受け止められているのかについて論じている。教職を目指す学生にとって、現場体験活動は貴重な経験である一方で、子どもたちの教育や人生に関わるという責任や覚悟を持たなければ、現職教員から「いい加減な気持ちで来られると関わりたくない」という意見も見受けられた。pp.8-9