本論文では、これからの時代に子どもたちに求められている力とは何なのかを専攻研究をふまえながら、親がわが子の教育にどのようにかかわればよいのかについて、PISAなどの国際比較データをもとに考察することを目的としている。子どもに身につけさせなければならないこととして、①ソーシャル・スキルを高めること、②勉強する雰囲気を家庭全体で共有すること、③子どもの学校や日常生活に関心を持つこと、の3つを指摘した。とりわけ、親が子どもを「見守る姿勢」を持つことの重要性を強調している。pp.10-13