日本中世の流通について、事物の交渉を実際に支えた船に着目し論究した。まず最初に、大韓民国で発掘された「新安沈船」を当該期の船舶の実例として紹介し、つづいて古代の「百済船」、中世遣明船などをとりあげ、わが国において発展した船舶の実態を考え、それに支えられた商品流通について言及した。