表題の語りの技法を中心に考察した。推理小説もどきの作品であり、whodunnit的要素がwhudunnit的要素を隠蔽し、そうすることによって物語に重層性を与えていること、主人公Liseが殺人事件の被害者であると同時に、加害者でもあり、また犯人を探す刑事・探偵でもあるという、一人三役を果たしていることを論じた。 (口頭発表)