発表者は2007年より、英米学科新入生を対象に、英米文学と英米文学を使った英語教育に関するアンケート調査を行っている。かつては、日本の大学では文学作品は英語の授業の教材として普通に使用されていた。しかし、現在では英米文学は大学では一般的に顧みられない存在となり、学生や教師のなかには、英米文学を語学の教材としては適切ではないと見なす者もいる。この状況は、英語系の学科においても大きく変わることはない。英語専攻の学生は、英米文学を勉強することよりも、英語のコミュニケーション・スキルの力を伸ばすことを重視し、文学