“The Hollow Men”というタイトルの由来の一つとして、作者エリオットはウィリアム・モリスの散文“The Hollow Land”を挙げている。本論ではこの二つの作品を比較検討し、エリオットが単に詩のタイトルだけにモリスの作品を用いているにではなく、詩の枠組みの一つ、つまり浄罪のパターンとして“The Hollow Land”をダンテの『神曲』とともに意識していることを論じた。