「(“Nausicaa and Polypheme”)」という挿入句の意味を中心に、「直立したスウィーニー」という詩を解釈した論文。スウィーニーとポリュペーモスの関係をホメーロス、テオクリトス、オウィディウスの作品に見られるポリュペーモス像を考慮しながら詳しく論じた。ポリュペーモスとナウシカアの組み合わせは、愛の不毛な世界を象徴する、エリオットによって新たに創造された神話の世界なのである。