作者によって公表されることのなかった“Prufrock’s Pervigilium”という詩を、主人公プルーフロックの新たな側面を中心に解釈した論文。執筆当時のエリオットがパリでその講義を聞いていたベルクソンの哲学を援用。プルーフロックの見る幻影が、彼の内的世界・本当の自我の表出であるということ、そしてスウィーニーというエリオットにおいて重要なもう一人のペルソナの原点がこの詩に見られることを論じた。