本論は日本T.Sエリオット協会第12回大会シンポジウム「The Hollow Menを読む」(1999年11月6日、成蹊大学)での口頭発表に基づき、The Hollow Men の成立過程を検討したもの。この詩のテクストの変遷、異同を子細に紹介し、執筆当時のエリオットの詩作論が明らかにされているクラーク講演(1993年出版)を視野に入れて論じている。