律蔵には、仏教教団に関与する様々な在家者の存在が描かれている。中でも、アーラーミカと執事人とは、教団運営の実態や歴史的変遷過程を理解する上で重要な存在である。本発表では、アーラーミカと執事人とが、諸律でどのように位置付けられているのかについてを取りあげ、仏教教団史研究のために両者の果たす役割と、その重要性とを明らかにした。