近年、律蔵に関係する写本研究が着々と進められてきている。しかし、この分野に関わる諸文献を総合的に網羅した研究目録としては、湯山明によるVinaya-Texteしか存在せず、新しい研究動向を整理報告することが急務となっている。そのような状況を踏まえて、律蔵関係研究文献目録の作成に向けての基礎資料となる<律蔵写本研究リスト>を提示し、併せて律蔵研究の現状と今後取り組むべき研究課題とを明らかにした。